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牛肉のセーフガード発動決定 8月1日から (7/31)   

 農水省は7月29日、生鮮・冷蔵牛肉の輸入量がセーフガードの発動基準を超えたため、8月1日から発動することを決めた。
 発動後の関税は38.5%からWTO協定で定められた50%になる。期間は来年3月末まで。
 牛肉のセーフガード(関税の緊急措置)は、ウルグアイ・ラウンド農業合意の際に、関税を自主的に38.5%に引き下げることの引き換えとして導入されたもの。4半期ごとの累計輸入量が前年の117%を超えると自動的に税率を引き戻すことになっている。
 生鮮・冷蔵牛肉の輸入量は今年4月〜6月で7万2747トン。前年同時期の輸入量は5万4327トンでこの117%水準(6万3563トン)を超えたため発動される。
 ただし、牛丼やハンバーガーなど大手外食産業向けの冷凍牛肉は、輸入量が発動基準量を超えていないため関税は引き上げられない。
 今回の生鮮・冷蔵輸入牛肉の関税引き上げの影響について農水省は、直接的な小売価格の上昇は最大でも2.5%程度と推計されるとしているが、流通・小売り段階では国際価格や為替レートの変動リスクをある程度見込んでいることなどから値上げは「最小限に抑えられる」としている。
 農水省としては、セーフガード発動にともない、毎週1回、輸入牛肉の卸売価格や、量販店小売り価格、外食店のメニュー価格などについて緊急調査しホームページで情報提供していくほか、牛肉価格に関する相談窓口を設置して関係業者への影響把握、不当な便乗値上げの防止などの対応をする。
 また、豚肉も8月1日から来年3月末まで基準輸入価格を引き上げる。過去3年間同時期の平均輸入量が今年4月〜6月では119%の発動基準量を超えたため。枝肉はキロ409.9円が510.03円に、部分肉は同546.53円が681.08円に引き上げられる。 (2003.7.31)



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