農林中金が子どもを持つ首都圏の主婦400人に聞いたところ、日本の食料自給率を40%と答えた人は半数にとどまったが、理想は「3分の2くらい」とする回答が半数強あり、自給率向上の意識は高いとわかった。昨年11月下旬から調査票への自記入式で実施。結果を「『世代をつなぐ食』その実態と意識」と題して2月18日に発表した。
「食の安全」では9割が「関心がある」とし、具体的には(1)食品添加物(2)牛海綿状脳症(BSE)(3)遺伝子組換え食品の順に関心が高かった。安全のために心がけていることは(1)なるべく手作りする(2)表示をよく読む(3)原産地を確認する、となり、年代が高いほど「無農薬・減農薬の野菜・果物を利用する」割合が高くなる傾向を示した。
家庭の食費を抑える傾向は30代に強く、1カ月平均5万円弱。これに比べ40代は7万3500円、50代は7万2969円。また家族そろって外食をすることが多い家庭は食費が高めだ。
「我が家の味」のベスト3は(1)煮物(2)ギョウザ(3)肉じゃがで、ギョウザの台頭が目立つ。ハンバーグやカレーも定番化した。各世代共通の家庭の味はみそ汁で、ほとんどの人が自分で作っている。しかし、だしは自前でなく、購入が多い。
子どもに教える食事のマナーは(1)「いただきます、ごちそうさま」という(2)食べ物を粗末にしない(3)好き嫌いをしない、の順。
「農畜水産物に対する要望」では「安全」が9割、「おいしい」が7割、「安い」が5割だった。
ここ1年で印象に残っている食関連のニュースは(1)農作物の盗難(2)コメ不作、新米値上がり、となった。 (2004.2.19)