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15年産米 価格値下がり (3/23)

 15年産米の第11回入札取引が3月23日行われた。上場された全銘柄平均指標価格は60kg1万9188円と前回より約800円下がった。上場数量は4万2000トンで全量落札した。
 15年産米の価格は不作のため高騰し、昨年12月の入札では2万3768円にまで上がった。しかし、今年に入ってからの入札では価格が下がり、2月入札では2000円以上下がり2万円を下回った。対前年比ではまだ4000円以上高いが、最近の入札動向について米情報委員会では価格高騰で家庭用精米の売れ行きが不振なこと、ブレンド米が浸透し政府米使用が定着していること、例年の2倍以上に増加した卸在庫の消化が進んでいないこと、などを要因として上げている。
 情報委員会のおもな意見では「量販店では購入量が5kgや2kgへの移行が顕著。1食あたり食べる量の減少になっているのではないか」との指摘や、「急激な価格の変動は米の価格に対する不信感を抱かせたのではないか。米そのものの不信感につながらないか懸念される」、「銘柄米にはそれぞれに安定的に売れる値ごろ感がある。安定した価格による安定供給が重要」と意見があった。
 また、業務用では「価格に上昇によって麺類の頻度が増えていたが、最近の値下がりでご飯に戻る傾向がみられる」との指摘もあった。 (2004.3.30)


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