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国産冷凍ほうれんそう 前年比68%増
−15年の冷凍食品生産・消費動向 (4/14)

 中国産冷凍ほうれん草の輸入自粛で、15年は国産の冷凍ほうれん草の生産量が前年にくらべ68%も増加したことなどが、(社)日本冷凍食品協会の調査で分かった。
 同協会の調査によると15年(1月〜12月)の冷凍食品国内生産量は、149万6600トンで前年比100.8%だった。生産金額(工場出荷金額)は6795億円で前年比96.4%。生産金額は4年連続で減少している。
 消費量は国内生産量に冷凍野菜輸入量(財務省貿易統計)67万9700トンを加えた約217万6000トンで前年比98.8%と減少した。
 実際の消費量はこれに調理冷凍食品の輸入量を加えた数字だが、貿易統計からは割り出せないため、そこで同協会では、会員企業を対象に調理冷凍食品の輸入量調査を実施している。その調査結果では、15年は前年比15%増の22万2800トンとなった。同協会では、輸入の調理冷凍食品の消費量が増えていることから、わが国の実際の冷凍食品消費量は約0.1%増加したと推測している。

◆家庭用で数量が増加

 国内生産のうち、業務用は100万2500トンで前年比97.7%。金額は4491億円で95.8%と数量、金額とも6年連続での減少となった。
 一方、家庭用は前年比107%の49万4100トン。金額は2304億円で前年比97.6%だが、数量は増加した。家庭用冷凍食品は14年に17年ぶりに減少したが、再び増加に転じた。
 品目別で増加したのは、農産物(8.7%)、調理食品(1.7%)、菓子類(16.0%)、減少したのは水産物(18.2%)、畜産物(37.1%)だった。
 さらに細かく品目をみると、ほうれん草が67.8%の増加したほか、さといも(38.2%)、軸付きコーン(27.4%)、ギョウザ(23.8%)などが高い伸びを示した。米飯類は減少し、ピラフ、おにぎり、その他米飯合わせて全体で冷凍米飯類としては11%の減少となっている。 (2004.4.14)



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