米の作柄概況調査の留意点を専門家から聞く水稲作況委員会が8月11日に開かれた。
委員会は、昨年のような低温はなく日照は平年並みであることから登熟への大きな阻害要因はないため、作柄はもみ数の多少によって決まる可能性があるとしている。また、北陸以北の日本海側では6月中旬から7月中旬にかけての日照不足がもみ数に影響している可能性もあることから、今年はもみ数の状況に留意して調査すべきと提言した。
また、良食味米生産のため施肥量を減らした米づくりも行われているが、高温下での登熟では水稲の生産力が十分発揮できない可能性もあることから、登熟予測は近年の高温年の動向に留意すべきとしている。
そのほか、東北、北陸四国では集中豪雨や台風の影響の見極めや、一部で発生しているいもち病やカメムシの被害なども留意事項として挙げた。
(2004.8.18)
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