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20〜40歳代で消費量拡大 銘柄米に高い信頼
15年度の米消費・購入等動向調査 (8/30)


 農林水産省は8月30日、15年度の米の消費及び購入等の動向調査の結果を公表した。調査は全国主要都市に在住する消費者1021名に対し、郵送によるアンケートを実施し、1003名(98.2%)からの回答をまとめたもの。

■20〜40歳代で消費量が拡大

ごはんの消費量の変化
ごはんの消費量の変化

 昨年と比べたごはんの消費量を聞いたところ、「変わらない」が最も多く59.0%、「増えている」が27.3%、「減っている」が13.6%となった。
 年代別では、20歳代(29.4%)、30歳代(42,0%)、40歳代(42.9%)で、「増えている」が「減っている」を上回り、逆に50歳代、60歳代で「減っている」が「増えている」を上回り高齢者の米離れが進んでいる。
 米の消費量が減った理由では、(1)ごはんが余らないように量を控えている、(2)パンやめん類を食べる、(3)ごはんの弁当を作らなくなった、(4)外食したり持ち帰り弁当を利用する、など単身世帯や生活様式の変化が影響しているものと思われる。

■米はスーパーで購入

米の購入先
米の購入先

 米の購入先は、スーパーマーケット(農協、生協を除く)が31.5%と最も多く、続いて生産者から直接購入(親兄弟等及び産地の販売業者からの購入を含む)が22.3%、親兄弟からもらっているが13.0%、生協(スーパーマーケット、共同購入含む)が12.1%、米穀専門店が7.3%、と続いており、農協(スーパーマーケット、共同購入含む)は2.4%となっている。

■産地品種、価格で購入

 米を購入する際、なにを重要視するかを聞いたところ、銘柄米44.0%、価格43.8%、食味39.8%、安全性30.8%、精米年月日16.1%、栽培方法7.7%、販売店4.0%と続いている。
 また、銘柄米を購入する人のうち、価格が上がっても同じものを購入すると答えた人は42.2%で、安い銘柄米を購入すると答えた人15.8%を大幅に上回っており、銘柄米に対する高い信頼が伺える。 (2004.9.2)



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