亀井農相は8月31日の会見で16年産米が豊作基調にあることから、「まず集荷円滑化対策、主食用と区分しての出荷が行われるように関係者のご協力をいただきたい」と語り過剰米対策への取り組みの徹底を求めた。
前日の石原事務次官の会見では、政府の備蓄米が6月末で60万トンとなったことから7月策定の米の需給に関する「基本方針」で最大で40万トンの政府買い入れを予定していることを改めて表明し、さらに備蓄米の年産構成が9年産〜11年産と偏っていることから「年産構成の適正化も重要」と述べた。この点について亀井農相は会見で40万トン以上の政府買い入れもあり得るのかと問われたが、「区分集荷にしっかり取り組んで需要以上の米が市場に出回らないようにすることが極めて重要」と答えるにとどまった。
6月末の米の民間在庫は生産段階、流通段階、販売段階わせて207万トンとなっており農水省によるとこの水準は過去5年間と同水準だという。一方、政府備蓄米は昨年の不作で販売が進んだため60万トンに。適正備蓄水準は100万トン程度となっており、備蓄量の回復をはかる方針は示している。 (2004.9.2)
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