9月10日現在の作況指数は全国で「101」となっている。22日に農水省が公表した。
8月中旬以降の台風15、16、18号の影響で北海道、東北、北陸の日本海側、中国、四国、九州で被害が発生したが、一方、それ以外の地域では生育、登熟がおおむね順調に推移。農業地域別の作況指数は、北陸と四国が「98」、北海道、東北、九州が「99」、中国が「100」、東海、近畿が「102」、関東・東山が「106」と見込んだ。
全国では101で、10アールあたりの収量が528kgとなった。基準となる平年収量は同525kg。
ただ、地域格差は大きく、県別では秋田が86ともっとも低く、宮城が108ともっとも高い。地帯別では秋田の県中央が71、栃木の中部が109と差が大きい。
県別の格差は22ポイント。農水省によると平成11年の県間差26ポイントで、今年は同年程度のばらつきみられるという。
今後の調査にあたって水稲作況委員会は、台風により発生した穂ずれ、もみずれ、潮風害、倒伏などの被害による品質低下、コンバインロス、カメムシ類などによる着色粒の混入、出穂後の高温、寡照による乳白粒など登熟障害粒の発生に留意するよう求めた。次回は10月15日現在。
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