今年産米の品種別作付面積は1位コシヒカリ、2位ひとめぼれ、3位ヒノヒカリなど上位は前年と同じだったが、前年10位のササニシキは12位に落ちた、と10月18日農水省が発表した。稲の延べ作付面積が10アール以上の生産者の申告を取りまとめた(速報)。
上位20品種のうち前年の平成15年産と比べ大きく変動した主な品種は、北海道の「きらら397」が「ななつぼし」などに作付転換され、面積が23%強減少。「ななつぼし」は前年の18位から10位に浮上。約72%増え、ササニシキと入れ替わった。また北海道産米のエースとして作付を拡大しているのは「ほしのゆめ」で順位は前年と同じ8位だが、面積は約37%増えた。
ササニシキは東北(青森を除く)で作付けされたが、冷害を受けやすいことなどから約25%減った。
ハナエチゼンは北陸を中心に11県で作付けされたが、1部の県で他品種への作付転換が進み、13位から18位に落ちた。
「こしいぶき」は新潟で作付けされ、「ゆきの精」「あきたこまち」などからの作付転換で28位から19位と急上昇。面積は7600ヘクタールと約50%増えた。
コシヒカリは26年連続のトップで作付割合は全体の約38%。作付地は北海道、東北の1部を除く全国43都府県。ヒノヒカリは九州を中心に近畿地方などに広がる23府県で作付けされた。
なお、上位20品種の合計作付面積は131万235ヘクタールで前年より3万446ヘクタール増えた。作付割合は89.4%で、前年の87.5%を上回り、上位銘柄への集中傾向が見られる。
一方、水稲もち米の作付面積は、昨年の価格高騰などから12%増の約52万ヘクタールとなった。上位10品種は前年と同じだが、その中での入れ替わりはあった。
また醸造用水稲うるち米の作付面積は、契約栽培数量の減少から、主産県のほとんどで減少。約7%減の15万2000ヘクタールとなった。
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