農水省は11月16日、自民党農業基本政策小委員会に17年産米の生産目標数量などを示した。
16年産米の作況指数は98となったことから全国の予想収穫量は873万トン。農水省はこのうち14万トン程度が加工用に使われると見込み、主食用の生産量は859万トンとしている。これは7月に策定した16年7月から17年6月の需要見通しと同じであることから全体的な需給はほぼ均衡するとしている。
そのうえで政府買い入れ数量については7月の基本指針どおり40万トンとし、年内に買い入れを始める方針を示した。
買い入れは入札で行い数回に分ける。都道府県・銘柄別の買い入れ数量はコメ価格センター上場銘柄の出回数量を基本に設定し、銘柄ごとの需給状況をふまえた対応をする。
一方、17年7月から18年6月までの需要見通しはさらに減少すると見込んで851万トンとしている。こうした需要減をふまえて17年産米の生産目標は需要量と同じ851万トンすることが必要だとした。16年産の生産目標数量より6万トン減る。なお、17年産についても政府買い入れ数量は40万トンとする予定。 |