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エコファーマー認定はまだ低い水準
持続性の高い農業生産方式を調査−農水省 (9/10)

 農水省は9月10日、持続性の高い農業生産方式に対する取組の状況調査の調査結果概要を公表した。この調査は、14年12月1日から15年11月30日の1年間について、有機質資材、化学肥料および農薬の投入実態や、持続性の高い農業生産技術に関する意向等を調べたもの。
 10アールあたりの有機資材投入量は、露地果樹386.9kg、施設果樹840.6kg、露地花き類・花木1032.0kg、施設花き類・花木1491.1kg、工芸農作物827.0kg、麦類287.9kg。すべての作目で、投入量の大部分はたい肥(家畜ふん尿たい肥)が占めている。
 農薬以外の防除方法を実施した農家の防除種類別の割合では、(1)機械による除草を行った割合は、露地果樹92.7%、施設果樹71.2%、露地花き類・花木60.6%、工芸農作物67.4%、麦類99.0%といずれも高い割合を示している。(2)マルチ栽培では、施設花き類・花木が53.4%ともっとも高い。
 また、化学肥料、化学農薬をともに地域の慣行の半分以下に縮減する栽培方法の取り組みについて、「既に取り組んでいる」と回答した農家の割合は、露地果樹が19.9%、施設果樹が23.4%、露地花き類・花木が9.7%、施設花き類・花木が19.5%、工芸農作物が19.0%、麦類が18.0%となる。
 最後に、エコファーマー認定の意向について調べた。「既に認定を受けている」と回答した農家の割合は、露地果樹が5.4%、施設果樹が9.6%、露地花き類・花木が1.0%、施設花き類・花木が2.3%、工芸農作物が5.0%、麦類が2.1%と、全体ではまだまだ低い水準であり、「認定を受ける予定はない」と回答した農家の割合は、施設果樹以外の作目で6割以上ある。

※)エコファーマー:『持続性の高い農業生産方式』として、農林水産省令で定める「たい肥等による土づくり」、「化学肥料の施用を減少させる効果の高い施肥技術」、「化学農薬の施用を減少させる効果の高い防除技術」のすべてを用いる導入計画を作成し、都道府県知事の認定を受けた者。

(2004.9.16)


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