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農政.農協ニュース |
除草剤・植調剤の開発利用研究に新たな年輪刻む −日植調40周年記念行事 (12/10) |
日植調は、除草剤、植物の生育調節剤および植物の生育調節資材など植物調節剤の開発利用の研究を推進し、その成果の普及を通じて農林業の近代化と生産性の画期的向上をはかることを目的に、1964(昭和39)年11月16日、公益法人として発足した。 表彰式の席上、小林会長は「わが国農業のニーズ、とりわけ除草作業の省力化、労力軽減の要請に的確に対応すべく、優れた特性を持つ植物調節剤の開発、普及面で努力し、農業生産の効率化および安定化に寄与することができた」と、この40年を振り返った。 水田の雑草管理において、手取り除草や手押し除草機など人力による除草が主な手段であった1950(昭和25)年以前の雑草防除は、10アール当たり50.6時間(約1週間)を要していたが、その後、除草剤の開発・普及が進むにつれ除草労働時間は大幅に削減され、今日では10アール当たりわずか1.7時間程度となっている。 来賓祝辞として中川坦消費・安全局長(代読・農水省の福田豊治植物防疫課長)は、「貴協会は、昭和39年の創設以来、特に除草剤および植物調節剤の分野において、その利用法の推進にかかわる研究などに貢献されてきた。植物防疫にはなお多くの課題が山積しているが、今こそ貴協会の果たす役割がますます重要となっている」と、日植調の発展を祈念した。 今回の功労者表彰受賞者は、農水省・独立行政法人24名、都道府県89名、会員94名、大学・植調協会・その他25名、合計232名となっている。功労者表彰は今回で6回を数え、延べ表彰者数は1500名におよぶ。 千坂英雄功労者表彰審査委員長は、「多くの方々が除草剤、植調剤分野に心血を注いで来られた。農薬は、専門家と消費者の対立関係ではなく、少しずつ信頼関係を構築していくよう、今回の功労者にも地道な啓発活動を期待したい」と審査講評を行っている。 受賞者を代表し松井重雄中央農業総合研究センター所長は、「雑草の研究は大変重要であり、今後の農業のポイントではないか。除草剤の研究自体も大切なことではあるが、雑草の生態をよく知って、できるだけ合理的な除草体系を構築することで、日本農業および安全・安心な食料の供給に貢献していきたい」と謝辞を述べている。
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(2004.12.15) |
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