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ほとんど症状なく突然死−鳥インフルエンザ− (1/15)

 山口県で発生した鳥インフルエンザ対策について食料・農業・農村政策審議会の家きん疾病小委員会(委員長・喜田宏北大獣医学研究科教授)が1月15日に開催され今後のまん延防止措置などが話し合われた。
 委員会では発生農場の状況が説明されたが、死亡鶏数は1月10日から14日の間で1日1000〜4000羽に達し、14日までに飼養羽数3万4000羽のうち1万4000羽が死亡したことが報告された。症状はほとんどなく突然死に近い状態だったという。
 同農場には福岡県から導入された鶏が飼養されているが、導入鶏が飼養されている鶏舎には異常が認めれていないことから、感染経路として導入元からのウイルス侵入は考えにくいとされた。委員からは「渡り鳥」が原因ではとの意見もあった。
 ただ、韓国などで分離されている血清型と同じ「H5N1」であったことをもとに韓国などから侵入したとすることは「簡単に判断できない」との意見がほとんどで、今後は遺伝子解析が必要と指摘された。
 また、分離されたウイルスのマウスへの接種試験を行い、人への感染性についても推定していく方針が研究者から報告された。 (2004.1.20)



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