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農政.農協ニュース |
営農指導を受けやすく女性部が生産部会を組織 |
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その中で、女性部内に独自の生産部会を立ち上げた宮崎・JA西都の報告が注目された。これは、経済的自立策として今後、部拡大につながってくる内容だ。 昨年はマンゴ、ピーマンなど計10の生産部会がスタートした。部会員合計は女性部員のうち約150人。 部会を組織したわけは、例えばJAの生産部会による研修会には夫だけが参加し、妻は残って施設栽培の管理に当たるなどという形が通例であるため妻にも学習機会を設けた。今は夫婦で勉強を競い合っている。 ねらいは園芸作物の多品目化にもある。地産地消を強める観点だ。このため女性部の生産部会では自由にどこの部会でも営農指導を受けられる。内容は販売面を重視しており、今後はさらに経営指導面を強化していく。新年度は部会を15ほどに増やす構想だ。 こうした報告をめぐって「うちにも女性のイチゴ生産部会があり、研修会を年に2、3回は開いている」(福岡・JA糸島)など女性の経済的自立を促す取り組み事例が活発に出た。 また「部員を増やそうなどとは思わないで、まずは楽しい場を設けて活動すること」といった自然体論に対し、「うちは最初から部員減少を防ぐねらいで、部員だけが出荷できる直売所をつくり、売上げ1人100万円以上の成績を挙げている」との区分け論もあった。 地産地消で目立つのはやはり加工品づくりだった。「今後は郷土料理の商品化を目指す」などの意欲的発言が相次いだ。 これに関して「女性部に予算を下さいとJAに求めるだけではだめ。部自身がある程度の収入を得ることを基本にしなければ」との意見もあった。 直接的な拡大手法としては▽JA役職員家庭の女性に加入を訴える▽目的別組織をたくさんつくる▽広がりを持った部活動へと発展させる▽加入運動には女性部OBの参加も呼びかけるなどを話し合った。 一方「80歳を越えたら生きていくことはできないのではないか」との深刻な年金問題の提起も出た。“小泉年金改革”の行方に対し農業女性も不安が募るようだ。このため全国女性協は「ライフプラン」学習運動を展開している。 しかし実践交流会(7会場)での発言が全体会にうまく集約されず、全体会場からは問題の重要性を改めて指摘する声が出た。 実践交流会での話し合いのポイントは▽食と農▽環境▽平和▽ライフプラン▽共同参画▽共生(助け合いなど)▽組織の活性化(目的別活動など)。 ◆亀井農相もあいさつ
JA全国女性協は1月29、30日、東京・大手町のJAホールで第49回JA全国女性大会を開き、峰島歌子会長の開会あいさつ、活動報告などに次いで体験発表、15年度「フレッシュミズの主張」全国コンクール最優秀賞者発表などのあと実践交流会があった。
JA全国女性大会で表彰されたのは次のみなさん。(敬称略) <組織活動体験発表者>
▽青森県・JAいたやなぎ女性部・館岡弘子▽神奈川県・JAいせはら同・青木房江▽静岡県・JA御殿場同・土屋あけみ▽滋賀県・JAグリーン近江同・下澤昭子▽愛媛県・JAえひめ南同・稲邪徳子▽大分県・JA山香町同・麻生貞子 |
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