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概要説明をする全国大学生協連の和田寿昭専務理事 |
全国大学生協連では、昨年10月に実施した「第39回学生生活実態調査」の集計結果がこの度まとまったことを受け、2月12日、東京・杉並の大学生協会館で、記者発表した。
記者発表会には、全国大学生協連の和田寿昭専務理事、調査担当の西垣内義則氏、04年度全国学生委員長(京都橘女子学園)の関麻実さんらが出席、調査の結果概要を説明し、質疑に応えた。
それによると、景気の動向を反映し、自宅・自宅外生とも、1ヵ月のアルバイト収入は92・97年調査よりも減少しており(自宅生で3万3100円、自宅外生で2万2600円)、自宅外生の仕送り額も月8万5670円で、97年の9万8000円から較べると大きく減少している。
アルバイトの目的・男女比較をみると、男子学生は生活の維持・ゆとりのためという回答が多いが、女子学生は衣料・バックの購入とレジャー・旅行費との回答が多かった。
気になったのは、書籍費で、1ヵ月2千数百円しか使っていない。しかも、この金額は雑誌・コミックを含むという。80年代の半分の支出だ。どの支出項目を見ても80年代の半分というのは、書籍費だけだ。学生の活字離れが顕著になっているということだろう。
それに対し、パソコンの保有状況は著しく伸びており、約7割の学生が保有している。インターネットの利用も9割以上で、03年では全く利用したことがないという回答は、0.5%にすぎない。
この調査結果は、当世学生気質を端的に顕していると言えるようだ。
この調査に関する問い合わせは、次まで。
全国大学生活協同組合連合会・経営開発チーム
(担当:西垣内義則氏)
TEL:03−5307−1114
FAX:03−5307−1205
(2004.2.13)