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「作手村おんな歌舞伎」(愛知県南設楽郡)を公演 (社)全国農協観光協会 (3/6)

 農村における観光資源、民俗文化資源の開発と保存に早くから取り組んでいる(社)全国農協観光協会(矢野征男会長理事)は、3月6日東京・大手町のJAホールにおいて、第15回「民俗芸能と農村生活を考える会」を開催した。
 この催しは平成元年から始められているが、今回は愛知県南設楽郡作手(つくで)村に伝承されている「作手村おんな歌舞伎」が公演され、あわせて郷土、作手村の暮らしと生活がスライドで紹介された。
 歌舞伎公演では歌舞伎舞踊の「寿式三番叟」と「玉藻前あさひの袂」−道春館の場−が披露された。演じる役者は女性がほとんどで、「おんな歌舞伎」の呼称は、そこからきているようだ。
 もともと歌舞伎は、出雲の阿国歌舞伎を真似た女歌舞伎が始めにあり、その一部はやがて「地狂言」「地芝居」として各地の農民により伝承されてきた。演じる役者の高齢化、若者の都市流出、テレビの普及などによるニーズの変化は、伝統芸能継承の危機を招く。
 「女の人も参加してくれないか」という呼びかけに立ち上がったのが、善夫地区のおかあさん達だったという。
 女性が始めた歌舞伎を、現代の女性が担っていくのは、何やら先祖返りのようなものだ。身近なおかあさんや女の子が懸命に務める熱演に、ご祝儀の「お捻り」が舞台に投じられる。JAホールでも「お捻り」が盛大に飛び交った。 (2004.3.8)


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