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農政.農協ニュース |
ワクチンは抑止・予防に有効 |
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同協会は、高病原性鳥インフルエンザは、一応鎮静化しているが、感染経路が解明されていないこと、ベトナムやタイで終息宣言後に再発していることもあり、今後、日本のどこで発生してもおかしくない状況にある。今秋以降、千葉や茨城などの養鶏密集地帯での大発生について懸念される。 鳥インフルエンザの発生は世界的に急速な増加傾向にあり、各国がその制圧に苦労している。そうしたなかで、イタリアや香港で大きな成果をあげているワクチン使用が重要な防疫対策として注目されている。こうした世界の防疫対策の「最新動向を聞くことにより、早急にその理論とノウハウを学びとり、次の発生に備えるべきでないか。秋まで問題を放置することはできない」ので鳥インフルエンザ対策の実際の経験をもつ海外の研究者を招いて「防疫対策におけるワクチンの果たしている役割、鳥インフルエンザのウィルス変異による人感染型の出現の可能性などについて論じてもらう」ためにこのシンポジウムを開催した。
■根絶を視野に カプア博士が開発したDIVAシステムは、H5N1感染に対しH5N9を用いるというように、使用するワクチン型には野外感染ウィルスのN型とは違うものを使用する。そして、▽ワクチン接種鶏群中にワクチン陽接種のモニター鶏を混飼し、定期的な検査を実施▽ワクチン使用は公的機関の指導監督の下に実施▽野外感染との鑑別にはIFA(間接蛍光抗体法)を用いるというもので、EUとOIEによって承認された防疫対策で、イタリアでは大きな効果を上げている。 ■手段はすべて使うこと 各氏ともワクチンの使用によって鶏が抵抗力をもち排出するウイルス量を減らすことができリスクが軽減できる。それは「農場レベルでバリアをもうひとつ設定し、バイオセキュリティーを強化する」(シムズ博士)ことになると指摘。 |
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