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配合飼料約1800円値上げ JA全農 (6/21)

 JA全農は7〜9月期の配合飼料価格をトン当たり約1800円(全国全畜種総平均)値上げすると6月21日発表した。前期に続いての値上げとなる。今回はトウモロコシ、大豆かすなどの値上がりが大きいため、その使用割合が高い養鶏・養豚用飼料は、平均値上げ額を上回る。また地域別、畜種別、銘柄別に改定額が異なる。
 7〜9月期に使用されるトウモロコシは、米国の作付完了前に高値が続いたことから前期より値上がりを見通した。また需要増加で世界的に飼料穀物の需給ひっ迫が予想される中、産地の天候に敏感に左右される相場が続くと見込んだ。

■安定基金の補てんを要請

 大豆かすにも、ひっ迫感があり、国内価格も、シカゴ相場の上昇と円安で値上がりすると見通した。
 輸入魚粉は円安で値上がりしており、国内の生産量も引き続き低調だ。
 海上運賃は、中国の鉄鋼原料の荷動きが依然として活発な上に、原油高で船舶用燃料も高騰しているが、7〜9月期は値下がりすると予想した。
 外国為替は、基調として米国の好景気を背景にドル高相場を予想。円安を見通した。
 なお値上がりが畜産経営に与える影響を緩和するため全農は安定基金の補てん実施を要請した。 (2004.6.22)



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