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(写真)チャバネアオカメムシ |
農水省は8日、『平成16年度病害虫発生予報第4号』を発表した。それによると、向こう1カ月の主要病害虫の発生動向は、果樹カメムシ類の発生が多めとなっており、地域情報に留意した的確な防除が必要だという。
水稲関係では、葉いもちの発生が、東北および中国の一部地域で「多い〜やや多い」、北陸、近畿および北九州の一部地域で「やや多い」と予想されている。箱施用剤を施用した本田でも葉いもちの発生が見られるため、上位葉へ病徴が進展しないうちの防除を。
斑点米カメムシ類の発生は、北陸全県、北関東、東海および南九州の一部地域で「多い〜やや多い」、中国および北九州の一部地域で「やや多い」と予想。その他、イネクロカメムシの発生が近畿の一部地域で「多い」となっている。要注意だ。
果樹共通として、カメムシ類の果樹園への飛来量について、東北から九州にわたる広い地域で「多い〜やや多い」となっていることが確認されている。越冬量が多い地域で餌植物となるスギやヒノキの毬果不足が原因。飛来量に応じた的確な防除を。
果樹カメムシ類としては30数種類が知られているが、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシが主要。1973(昭和48)年に全国的に大発生し、以後、多発を繰り返している。昨年は、千葉県のビワで大きな被害が発生しているので要警戒だ。
(2004.7.9)
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