農業協同組合新聞 JACOM
   
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小売店での買い物は減少傾向
食料品消費者モニター定期調査 (8/16)


 農林水産省はこのほど、15年度食料品消費モニター第3回定期調査結果の概要を公表した。調査期間は16年1月で、食料品消費モニター1021名に対し、郵送によるアンケート調査を実施した。回答率は98.9%(1010名が回答)。
 今回のテーマは“食料品の購買行動について”で、買い物に出かける時間、購入店舗の種類、店までの交通手段等について尋ねている。概要は以下の通り。
1.買い物には何時頃出かけるか
 家計で日常、食料品を購入する場合、午前中が最も多く40.0%、次いで午後3時〜5時が26.0%、午後5時〜7時が23.3%、午後0時〜3時が20.7%、特に決まっていないが18.6%、午後7時以降が8.3%となっている。
 年代別では、午前中に出かけると回答する人が、30歳代では約半数を占め、最も多い。午後5時〜7時とする人は20歳代に多い。また、特に決まっていないと回答した人は60歳以上に多い。その年代で7時以降と答えた人は非常に少なく、7時以降に出かけるのは、若い年代ほど多いという結果がでた。
 過去の調査と比べると、「午前中」「午後7時以降」と答える人は増えているが、「午後3時〜5時」と回答する人は減少傾向にある。
2.購入店舗は決めているか
 購入する店を決めているかを、食料品の種類ごとに聞いた。
・1店に決めている…「精肉」19.9%、「鮮魚」18.4%、
・2店に決めている…「鮮魚」35.2%、「精肉」33.0%、
・3店以上に決めている…「野菜」24.8%、「果実」22.1%、
・特に決めていない…「そう菜」38.9%、「冷凍食品」36.6%
 精肉、鮮魚、野菜、果実などの生鮮食品は買う店舗を決め、そう菜、冷凍食品などは特に買う店舗を決めずに購入している傾向が見られる。
3.購入店の種類
 どの食品も「食品スーパー」との回答が多く、次いで「総合スーパー」となっており、この2つを合わせた割合は、「冷凍食品」で7割を超え、他の食品でも6割を超えている。
 「一般小売店」と回答する人は減少を続けており、その分「スーパー(食品スーパー、総合スーパー)」と回答する人が増えている。
4.よく利用する店までの交通手段
 どの食料品も「自動車(自家用車)」と回答する人が最も多く、「精肉」では52.6%、最も少ない「そう菜」でも48.5%。続いて「自転車又はバイク」、「徒歩」の順になっている。
 「自転車又はバイク」、「徒歩」で買い物に出かける人は減少を続け、一方、「自動車(自家用車)」は増加を続けている。
5.購入頻度
 食料品の種類ごとに購入頻度を調べたところ、「野菜」「果実」「鮮魚」「精肉」は「週に2回」の回答が最も多く、それぞれ38.3%、37.1%、39.9%、39.5%、になる。「そう菜」は「週に1回」と回答したひとが22.5%、「冷凍食品」は「月に1回」が多く27.5%となっている。
 食料品を毎日購入する人は減少傾向にあるが、「野菜」は14.1%の割合で一番頻度が高い。
6.利用したい食料品の販売方式
 どのような食料品の販売方式を利用したいと思うかについて、販売方式ごとに聞いた。回答が最も多かったのは「産地直送の宅配便」で、47.2%。「利用している」で多かったのは、共同購入で27.1%、「利用するつもりはない」で多かったのは、訪問販売で95.1%とほとんどの人が拒否反応を示した。 (2004.8.16)



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