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来年度は成長率低下 農中総研の経済見通し (8/18)

 農林中金総合研究所が8月18日発表した経済見通しは04年度の実質GDP(国内総生産)成長率予測を3.2%と上方改定した。前回予測は2.8%だった。また05年度は1.3%成長にとどまると予測した。
 04年度は、民間企業の設備投資が高成長を続け、輸出などが2ケタ台の伸びを見せて、輸出と輸入の差である外需のGDPに対するプラス寄与が続いている。また賃金回復はまだら模様だが、雇用者数の増加や耐久財の購入意欲と相まって民間最終消費を引き上げ、猛暑効果も上乗せされて、上半期の実質成長率は前年同期比4.4%と予測。
 しかし下半期は2.4%に低下すると見通した。これは(1)米国経済の成長減速(2)中国の景気過熱抑制策から、輸出の伸びが大きく鈍化。また原油高騰による収益悪化や、民間設備投資にもスピード調整の傾向が出るなどと見たことによる。
 05年度は世界経済の成長が緩やかに減速し、輸出の低迷、民間設備投資の停滞と調整が起こると予測。なお家計支出は雇用改善の持続から底固いと見た。

(2004.8.19)


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