農林水産省は9月14日、16年度産のかんしょの作付け面積及び主産県の予想収穫量(9月1日現在)を公表した。 全国の作付面積は4万800haで、前年度に比べ600ha(2%)増加した。収穫時の労力負担が大きいことなどから、作付面積が減少した地区が多かったが、九州で醸造用等の契約面積が増加したことにより全体で、600haの増加となった。地区別内訳では、九州43%(17.4千ha)、関東(長野県、山梨県含む)35%(14.3千ha)、その他21%(8.6千ha)となる。 また、主産県(宮崎県と鹿児島県)の予想収穫量は47万4600トンで、前年度に比べ8万1500トン(21%)の増加が予想される。内訳は宮崎県が6万2600トン、鹿児島県が41万2000トン。これは、作付面積が増加したことに加え、6月中旬から8月中旬の気候が高温・多湿であったことで、いもの肥大が促進され、10アールあたりの収量が前年度に比べ380kg(13%)上回ることが見込まれるため。 今回の調査結果は9月1日現在でまとめているため、台風18号の影響は考慮されていない。