JA全農は10〜12月期の配合飼料価格を全国全畜種総平均でトン当たり約4200円値下げすると9月21日発表した。改定額は、地域・畜種・銘柄別に異なるが、今回はトウモロコシや大豆カスなどの値下がりが大幅なことから、使用割合によって畜種別改定額が大きく異なる。今年は7〜9月期まで3期連続の値上げだったが、今回は、米国産トウモロコシの大豊作から大幅値下げとした。
シカゴ市場は、米国での理想的な天候続きから、同国産トウモロコシの生産量を史上最高と予想。また中国での豊作も見込み、相場は下落を続けているため、7〜9月期に比べ値下がりを見通した。
しかし今後は、需要増加による世界的な飼料穀物の需給ひっ迫傾向に大きな変化がないことなどから、価格は堅調な推移になるものと見られている。
大豆のほうも7月に入って米国産が天候に恵まれて順調に生育。また中国の大豆輸入が減少して、シカゴ相場は続落中。
輸入魚粉は禁漁期に入って高値安定だが、国内魚粉は大豆カスの値下がり見通しから、前期に比べて若干の下落を見込んだ。
海上運賃も値下がりを見込んだが、今後は堅調な展開を予想。
外国為替は当面110円をはさんだ相場展開を予想するが、前期比では若干の円高を見込んだ。 |