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挨拶する多田学校長 |
(社)全国食肉学校の16年度総合養成科第10期の『豚肉用途発表会』が9月21日、同校実習棟大教室で開催された。
この発表会は、4月の入学以来食肉について学んできたことの集大成として計画された。総合養成科全27名をA、B、Cの3班(1班7名)に分け、A班がもも、B班がかた、C班がロース・バラと豚肉の各部位について、その詳しい解説や用途などを発表する。各班の持ち時間は約30分。学校長、常務、専任講師が審査員となり、各班の発表態度、内容の構成、資料等の内容、チームワークについて総合的に評価した。
発表に先立ち、多田学校長は「諸君が4月に入学して今まで食肉について勉強してきましたが、発表会はその学習成果を確認すること、そして発表能力の向上をめざすもので、日頃の学習の成果を発揮してください。また、一人一人の発表能力も重要なポイントですが、班全員のチームワークも大切です。一人一人の発表を積み重ねて、班として上手く説明できるか、そこも心がけてください」、と挨拶をした。
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豚のかた肉を説明するB班 |
最初にA班が、もも肉について説明。9人全員が3〜4分の持ち時間で、リレー式に説明。最後にリーダーがまとめを行い、班としての説明とした。続いてC班、B班の順で発表したが、A班と同じようにリレー式の説明を行い、最後にリーダーがまとめを行った。
各班とも発表会に向け、9月初旬からリーダーを中心に準備を進めてきた。図やグラフ、または模型などを作成し、具体的で分かりやすい説明に心がけていた。ある班は、近隣の大手スーパー精肉売り場に出かけ、買い物客にアンケートを取り、消費者の好みなどを調査し、どのような商品が消費者に好まれているかを発表した。
午前中で3班の発表が終わり、午後結果発表が行われた。最優秀賞にC班、優秀賞にA班、努力賞にB班が選ばれた。最後に多田学校長から講評があり、「各班ともとても丁寧で、良く説明できていたと思います。C班が最優秀賞に選ばれたのは、良い説明だけでなく、それを一歩進めて具体的な例を上げた提案型の説明となっていた点です。食の安全・安心が叫ばれる中、食肉を提供する側の提案が、消費者の心を捉える可能性が多くなると思います」と語った。
総合養成科の27名はこの発表会で前期のカリキュラムをほぼ終え、10月初めから校外実習として、約3カ月間、提携先企業の現場で実務に取り組むことになる。
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表彰式 |
全員揃っての記念撮影 |
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