AOA(Asia Oceania Association 国際協同組合保険連合アジア・オセアニア協会)設立20周年記念のセミナーが10月4日、全共連ビル6Fの松屋サロン特別会議室で開催された。
AOAは、ICA(国際協同組合同盟)の専門機関の一つであるICMIF(国際協同組合保険連合)の地域協会。JA共済連が発起人代表として呼びかけ、1984年10月に7ヵ国、11組織により、アジア・オセアニア地域に属する会員の友好と情報交換を目的に設立された。現在は、15ヵ国、35組織が加盟。会長はJA共済連理事長、事務局はJA共済連国際課が担当している。日本の加盟団体は、JA共済連の他に、全労災、日火連等8団体が正会員として加盟しており、オブザーバー会員として、共済協会と農協共済総研の2団体が加盟している。
セミナーは約150名が参加し、英語、日本語の2ヵ国語の同時通訳付で行われた。
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挨拶する前田千尋AOA会長 |
セミナーに先立ち、前田千尋AOA会長(JA共済連相談役、元JA共済連理事長)が、「AOAは、20周年という節目の年を迎えました。今後ますます発展を遂げるであろうアジア・オセアニア地区で、国や地域、そして人々の経済的・社会的地位の向上を図ること。相互扶助の精神を理念とする事業活動を通じ、組合員・加入者の生活の安定、幸せの実現をめざし活動するわれわれの存在価値は、今後ますます大きくなっていくと確信しています」と開会の挨拶をした。続いてバルベリーニICA会長の挨拶を、マリアチャベスICA事務局次長が代読した。
その後、タン・キン・リャンAOA副会長、シル・カン・リーICAアジア太平洋地域ディレクター、ジャン・ルイ・バンセルICMIF会長の3氏による基調講演と、ジークフリート・ゼリッシュ オーストリアヴィエナ・スタティッシェ代表、鷲尾悦也全労災事務局長、ハンス・ダールベルクICMIF事務局長、押尾直志明治大学商学部教授の4氏によるパネルディスカッションが行われ、設立20周年の意義が確認された。
なお、セミナー後のAOA臨時総会で会長の前田千尋氏が退任し、新会長に上原寿宰JA共済連理事長が選任された。 |