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農業資材フェア会場
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JA山武郡市(千葉県)は10月9日、10日の2日間、管内のやさいの里営農センター(第三集出荷センター)で「農業資材フェア」を開催した。
農業資材フェアは主に組合員を対象に、農薬、肥料、生産資材(ビニール等)、農機具の農業資材メーカー65社が会場で直接生産者に商品説明を行い、商品特性を正しく理解してもらうことを狙いとし、生産コストダウンをめざすもの。各農協が行っている一般の人向けに行う“お祭り”とは違い、あくまでも対象は組合員で、生産に結びつくような催しものとして計画された。
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鈴木啓一 営農経済部長 |
JA山武郡市は昨年11月に新しい農業振興計画を作成し、環境創造型農業の実践を重点事項に位置づけ、JAあげて取り組んでいる。その中で、エコ農業の実践、エコ農産物の生産、トレーサビリティの徹底等、消費者の信頼を勝ち取るよう生産者とJAが一体となって『安全・安心な農産物は山武の大地から』を合言葉に生産を行っている。
フェアは6月にJA内にプロジェクトチームを立ち上げ、準備を進めてきた。営農経済部鈴木啓一部長は、「わがJAは、事業改革の中で営農経済事業に特化した経済センターを管内6ブロックに設置する計画で、すでに5ブロックで活動しています。フェアでは、農業資材を価格面で注目するのでなく、高品質で良好な資材を確保し、トレーサビリティの徹底と優れた農産物を生産することにつなげたいと考えています。初めての試みとしては、参加者、メーカー数とも満足できます」と語り、組合員の評判も良いことを紹介してくれた。
9日は台風接近にも関わらず、300名以上の組合員が来場した。来場者の90%以上は組合員であるが、一般の来場者も興味深そうにメーカーの話を聞いていた。来年度以降もフェアの継続を考えているが、来場者へのアンケートの結果を生かせるような内容を考えている。
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