ＪＡ共済連（上原寿宰理事長）は、16年度上半期（９月末現在）の主要共済の推進実績をまとめた。
それによると、長期共済（保障金額）は、前年同期比108.9％の18兆46億円と好調に推移している。これを共済種別に見ると、建更共済同136.1％と大きく前年を上回っているのが注目される。これは、仕組改訂を行い今年度から新商品「むてき」を提供したことと、台風や大雨の被害が頻発して保障ニーズを強く喚起したためではないかとＪＡ共済連はみている。一方、生命共済は同81.1％と伸び悩んでおり、とくに、次世代層などの生存保障ニーズに対応した医療共済分野での推進が遅れている。
長期共済の保有契約高は、同98.7％と期首より４兆6000億円の純減となっている。これは、引き続き満期共済契約の増加によるものであり、今後の満期対策への取り組みが課題といえる。
年金共済は、今年度から「予定利率変動型年金共済（ライフロード）」を提供したが、同78.8％と鈍化傾向にある。
自動車共済は、件数同99.9％、掛金同99.0％とほぼ前年並みに推移している。今年度から提供を始めた「家庭用自動車共済（あんしんＤＸ）」の新契約に占める割合は件数で11.8％、掛金で13.7％となっている。自賠責共済は台数で同97.4％、掛金で97.7％となっている。 |
