JA全農は10月21日の経営役員会に16年度上半期(4〜9月)経営概況を報告した。
米穀事業では、卸売業者の過剰在庫により主食用うるち米の販売が不振が響き、上半期計画(6196億円)に対して76%の達成にとどまった。園芸販売も野菜、果実の取扱い減により、94%(上半期計画6888億円)。営農・生産資材事業も、工事物件の受注伸び悩みで97%(同3988億円)、生活事業も消費不振で94%(同2023億円)にとどまった。
一方、農産部門は、大豆価格の高騰で上半期計画(589億円)を上回る688億円となり117%の達成率、畜産事業も原料価格の上昇、牛肉輸入停止、鶏卵の生産調整の実施による価格上昇で計画(同6350億円)比106%となった。燃料事業も原油価格の高騰で計画(同2805億円)比110%となった。
これらを合わせた事業分量全体では上半期計画比95%となった。年間計画(6兆376億円)比では45%となっている。
経営収支では、事業総利益が上半期前年実績に比べて98%の592億円となった。事業損益の減少で前年より14億円の減。事業利益は人件費などの事業管理費を削減し前年より2億円改善され△609億円となった。また、経常利益は受取配当金などの事業外損益が減少し前年より前年より3億円減の33億9000万円となった。
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