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森林浴の効能を生理的に評価 緑化機構が実験 (11/1)

 森林浴には癒し効果があることを生理機能の計測で確認したと(社)国土緑化推進機構の森林セラピー研究会が10月下旬、発表した。林野庁が森林浴を提唱してから22年経つが、生理的データの蓄積はまだ極めて少なく、今回の効能の評価は世界に先駆けての実験成果だという。
 これによると、唾液の中のコルチゾールというストレス関連物質の濃度が森林浴では低下。また思考や記憶を司る脳の前頭前野の活動も沈静化し、生体がリラックスすることが明らかとなった。さらに都市環境に比べ緊張状態の減少(交感神経活動の抑制)や血圧の低下なども示された。
 このため同機構は「森林セラピー(療法)基地」を全国に設けたいとして、厚労省などと連携して候補地を公募し、審査の上、認定することにした。
 一方、森林セラピー研究会は、森林療法に関連する学術報告を約1200件収集し、新たな「森林医学」の体系化を進めている。
 なお今回の実験は、7月に男性12人を被験者とし、千葉県民の森とJR千葉駅前(都市環境)を歩かせたりするなどして生体計測をし、比較評価した。

(2004.11.1)


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