JA全農はAコープ店舗事業で県域を超えた広域一体化会社の設立を進めており、今年3月には関東地区で(株)エーコープ関東が発足したが、来年に4月には北部九州と近畿でも新たに発足する。
北部九州では、(株)エーコープ福岡(出利葉史郎社長)と(株)エーコープ大分(高倉一男社長)が合併する。11月26日に合併調印式を行い、合併承認総会を経て17年4月に発足する。新社名は「(株)エーコープ九州」。本店は福岡で店舗数は41店舗。年間来店者数1000万人を見込み、17年度は175億円の売上高を計画している。
近畿では(株)エーコープ大阪(岡山義弘社長)、(株)エーコープ兵庫(今井和男会長)、(株)エーコープ奈良(永田正利社長)が合併。新社名は「(株)エーコープ近畿」。12月1日に合併調印式を行い、合併承認総会を経て17年4月に発足する。
本部を大阪府高槻市に置き、店舗数は27店舗。1日あたり3万5000人程度の来客数を見込み、17年度は267億円の売上高を計画している。
今回の新会社設立は、多様化する組合員、利用者のニーズに応えて質の高いサービスを提供するとともに、スケールメリットの確保と経営基盤の強化により競争力を高めるのがねらい。両社とも店舗を地産地消など国内農畜産物の直売拠点とし、JAグループらしさを発揮、安心・安全を提供する食品スーパーの展開をめざす。
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