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大豆集荷量15%減見込む 台風と長雨で (11/30)

 今年産大豆の収穫量は作付面積の減少と、台風や長雨にたたられ、昨年を下回るとの予想を大豆情報委員会(全中・全農・全集連主催)が11月30日発表した。集荷見込み数量は12万6000トンで、不作だった前年よりも、さらに15%の減少となる。全農の集荷見込みは12万1000トンで前年の83%。しかし札幌での集荷見込みだけは前年を25%上回る。一方、全集連全体の集荷見込みは前年より多い5000トン。
 北海道は収穫を終わったが、サヤの数が多く、作柄は良と見込まれる。九州は台風による倒伏と、その後の雨で大幅な減収を予想。東北と関東は収穫作業が遅れ気味で、1部地域ではカビ粒や腐敗粒が見られ、塩害もある。北陸は腐敗粒などがあり、収量、品質が大幅に低下した。東海は倒伏や浸水、近畿は冠水、中四国は葉の損傷などがあり、いずれも減収を予想。
 11月末現在の販売数量は1069トン。価格は11月24日の第一回入札で平均落札価格が60キロ1万3233円となり、前年同期より6割高となった。今後の国産離れが懸念される。
 消費動向は豆腐が今年4月から8月までの間に、前年同期比0.2%減となり、減少傾向が続いている(総務省の家計調査)。
 なお平成15年産大豆の価格が上昇した影響は見られないという。

(2004.12.2)


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