|
あいさつする宮田勇JA全中会長 |
全国農業協同組合中央会(宮田勇会長)は、12月2日、虎ノ門パストラル本館「葵の間」で、JA全中創立50周年記念式典を開催した。
式典でJA全中の宮田会長は、台風や新潟県中越地震の被災者に見舞いの言葉を述べ、「JA全中は、昭和29年の農協法改正により、総ての農協組織の指導・教育・監査および代表機関として設立された。この間、23回にわたるJA全国大会を開催し、その時代の農業をめぐる重要課題解決に向けて、JAグループ一体となって取り組んできた」と半世紀を振り返った。
また、続けて「JAの健全な発展を図るため、国や政府に政策提案・要請などを行ってきた。消費者・国民には農業・農村に対する一層の理解を求めていかねばならない。JAグループが、持続可能な組織として発展していくためには、JA全国大会の決議を踏まえ、不断の改革努力を重ねていかねばならない」と語った。
来賓を代表し、岩永農水副大臣が挨拶、「JA全中は、設立されて半世紀が過ぎたが、農業・農村をめぐる環境は大きく変わってきている。農水省も、やる気のある農家に支援を強化するなどの施策を進めている。JAは地域農業の司令塔になってもらいたい。食品の偽装表示などJAがからむ不祥事が相次いでいるが、国民の信頼を裏切ることだ。JA全中とJAグループは不祥事の再発防止に指導力を発揮してもらい、農業・農村の発展のため、不退転の気持ちで事業に取り組んで欲しい」と述べた。
式典には、歴代の農林水産大臣経験者をはじめ、JAグループを代表する全国連会長・理事長・役員らが参席し、創立50周年を祝った。 |