農業協同組合新聞 JACOM
   
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25JAから30名が参加
2004全農総合コンサル導入JAサミット開催 (12/2)

 JA全農経済事業改革推進部は、「2004全農総合コンサル導入JAサミット」を12月2日、大阪市メルパルク大阪で開催した。全国25JAから、組合長など役員を中心に30名が参加した。
 JA全農経済事業改革推進部JAコンサル室の「全農総合コンサル」は、JAの経済事業改革の実現を進めるため、個々のJAがおかれた状況を詳細に分析し、経済事業で培ったノウハウを駆使して、最適な改革案を提案すると同時に、その実行をサポートしている。
挨拶する岡阿彌専務
挨拶する岡阿彌専務
 開会に先立ち、全農岡阿彌靖正専務が挨拶に立ち、「今JA事業のうち経済事業、とりわけ拠点事業の改革が強く叫ばれています。JAコンサル導入によって、JA経営の方向性や、改革に向けた役職員の認識の共有化が図れるなど、目立った成果が報告され、私どもとしても嬉しい限りです。サミットは過去3回行われていますが、今後も続けていく考えです。今日は、多くのJAから組合長さん始め役職員の方が集まっています。この機会に経験を学びあい、交流が深まることを期待します」と、挨拶した。続いて、経済事業改革推進部山本富雄部長が、全農総合コンサルの活動経過を報告した。
全農総合コンサルの経過を説明する山本部長
全農総合コンサルの経過を説明する山本部長
 総合コンサルは、9年度にJA梨北、JA遠州夢咲、JA豊関の3JAに導入されたのが最初で、これまでに全国50JAで全農総合コンサルが活用されている。17年度については、現時点で4JAがコンサル導入を計画している。今後は、従来型の調査・提案コンサルにとどまらず、JA利用の拡大やマネジメント力強化など課題別の提案を積極的に行い、全農の現業部門と連携し経済事業改革を進めたいとしている。
記念講演する加藤丈夫氏
記念講演する加藤丈夫氏
 その後、富士電機ホールディングス(株)相談役・全農品質向上委員会座長の加藤丈夫氏の記念講演「全農・JAグループにおける顧客満足度向上について」が行われた。講演の中で加藤氏は、「経済事業改革で必要なことは、ナンバーワンよりオンリーワンであれ。JAにしかできないことはなにか、JAが得意なことはなにか、良く考えてください」と述べ、経済事業改革の方向性を、自分の経験を交えながら語りかけた。
 取組み事例の紹介として、JA紀の里の経済担当常務森田泰次氏が、最初に取り組んだファーマーズマーケット「めっけもん広場」の事例を披露し、安心・安全に対する組合員の意識が高まっていく様子を紹介した。また、JAあきた白神の代表理事組合長小林一成氏は、「JAのためのJAから脱却して、組合員に軸足を置く」ことを基本に、改革プロジェクトを立ち上げた経緯を説明し、参加者の関心を引き付けた。
 次の日(12月3日)は現地研修で、JA兵庫六甲の三田営農総合センター、パスカルさんだ、加茂セルフSSおよび全農兵庫摂津物流センター(建設中)を見学した。各参加者とも、営農事業改革の先進事例を学ぶため、写真を撮ったり説明者の言葉をメモしていた。
 経済のグローバル化、金融や流通部門の競争激化、急速な少子高齢化による組織基盤の構造的変化など、JAは今、厳しい環境下に置かれており、組合員の営農と生活を守るため、迅速で着実な経済事業改革が求められている。全農総合コンサルは、全農の現業部門との連携を強めながら、より具体的な提案とフォーローのノウハウをを蓄積し、一定の認知度を得ている。今後は、従来型の調査・提案コンサルに留まらず、JAの利用拡大やマネジメント強化など、課題別の提案にも対応できるJA経済事業の総合コンサルをめざす。
 全農総合コンサルの問い合せ先は、全農経済事業改革推進部JAコンサル室。
 電話03-3245-1658
サミット会場 JAコンサルサミット現地視察風景
サミット会場
JAコンサルサミット現地視察風景

 

(2004.12.7)


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