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農政.農協ニュース |
JA共済 親と子の交通安全ミュージカル |
◆3カ年で47都道府県で公演
ミュージカルは本年6月14日に東京で初演され、その後札幌市、前橋市、京都市など大都市を中心に公演を重ねてきた。JA共済連は16年度から18年度までの3カ年で、47都道府県での公演を予定しており、各地で展開する交通安全教室等の活動と併せて20万人以上の動員をめざしている。今年度は、全国16都市で公演を行う。JAむなかたは地域の社会福祉活動に力を入れていることから、JA共済連と共催で今回ミュージカルを開催した。 ◆宗像大社で交通安全と公演の成功を祈願
公演前日の16日、JAむなかたの伊規須国光常務やJA共済連など関係者と、ミュージカルを演ずるミクル・ミュージカルカンパニーの白井亜希子さん(マモルワタル役)をはじめとする出演者は、地元の宗像大社に交通安全と公演成功の祈願に訪れた。出演者一同は舞台衣装で、JA関係者と共に神妙な面持ちで本殿の前に正座し、交通安全と公演の成功を誓った。宗像大社は、古くは大陸に渡った遣唐使なども航海安全のために必ず参拝していたという交通安全の守護神で、今でも多くの参拝者が訪れる。 ◆楽しく学べる工夫がいっぱい
ミュージカルは、主人公のマモルワタルを中心にストーリーが展開されていく。マモルワタルは、いつも元気に飛び回っている魔法幼稚園の園児。あまりのワンパクさに、園長先生から人間界に修行に出される。人間界には危険がいっぱいで、危うく交通事故にあいそうになる。そのとき、園児のスナオ君とお母さん、婦警さんに出会い、助けられながら交通ルールを学び、無事横断歩道が渡れるようになる。午前10時の開場とともに、先生に引率された幼稚園児が続々と入場してきた。若木台幼稚園など市内5つの幼稚園から、園児、先生、保護者510名と、市民合わせて約600名の入場者で会場はほぼ満員となった。今回は今までの公演にはなかった初の試みとして、会場となった宗像ユリックスの広報誌で市民にミュージカルの観賞を呼びかけた。その成果か、幼稚園関係者以外の顔も見受けられた。 ◆交通安全教室をベースにミュージカルを開発 ミュージカルを開発したJA共済連広報部山本敏幸社会福祉室長は、「このミュージカルは、元々は幼稚園児を対象に各地で行われている交通安全教室がベースになっています。交通安全教室では、正しい横断歩道の渡り方などの実技指導をしながら、事故防止を教えています。ミュージカルで子どもに飽きさせないで交通事故防止を訴えるには、子どもを取り込むことが必要だと考えました」と参加型ミュージカルの開発経緯を語った。また、「楽しみながら交通ルールを学ぶという狙いは、おおむね成果を上げていると思います。これからは、より多くの人に関心を持ってもらうための工夫が必要です。今回広報などで市民の参加を呼びかけたことは良かったと思います」と語り、このミュージカルをさらに拡げるための方策を検討していくつもりだ。 ◆子どもの正直な反応に、毎回初演の気持ちで
公演後、後片付けに忙しい中、出演者に話を聞いた。主人公マモルワタル役の白井亜希子さんは、「反応がとても正直なので、気が抜けません。初めの頃は、子どもに合わせるよう気を使いすぎたと思います。しかし、それでは受けませんでした。自分達が楽しんでいなければ、子どもたちも楽しめないということが分かってきてから、ずいぶん気が楽になりました。毎回、初演の気持ちで演じています」と語り、子どもを相手にしたミュージカルの面白さ、難しさを教えてくれた。
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(2004.12.22) |
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