農業協同組合新聞 JACOM
   
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水田ビジョンなど三本柱で組み立て
全中の新基本方針案 (11/5)

 改正農協法が、各JAを指導する基本方針をJA全中が総会で決めること、と定めたため、全中は方針案の中身をどうするか検討。11月5日の理事会は、具体的内容を3本柱とし、(1)地域水田農業ビジョンの実践と担い手づくり対策(2)経済事業改革(3)JA経営の改善と機能発揮−−の3つを方針に掲げると決めた。
 3つとも、すでに分野別に具体的な取り組み方針を決めて実施中の部分が多いため、これらをまとめ、簡潔化して基本方針とする。 経済事業改革では中央本部委員会が昨年末に定めた指針をベースに基本方針素案をまとめている。
 さらに組織協議を経て来年2月の全中理事会で基本方針案を決め、3月の総会で正式決定する予定。
 改正農協法は来年4月施行となる。都道府県中央会と全中は基本方針に即し、一致して諸改革を進める指導ができるようになる。
 基本方針は法的な力を持つ。方針に反したJAに対しては全中が文書指導を出し、これを受けたJAは、組合員に報告しなければならない。報告もしない場合は行政が検査に乗り出す。JAバンクの場合は、基本方針に反したJAを除名処分にもできるが、中央会ベースでは、それほどの厳しさは求められていない。

(2004.11.8)


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