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堅実な事業運営に徹し「しあわせづくり」に努力
「共済審議会」で内外の意見を吸収し将来像を築く
全国共済農業協同組合連合会 経営管理委員会 会長 新井 昌一


新井 昌一会長

 新年、明けましておめでとうございます。皆様方にはますますご壮健のこととお喜び申しあげます。
 さて、昨年のわが国の経済情勢は、依然として先のみえない景気低迷のなか、デフレ懸念も払拭できず、厳しい状況にありました。
 農業・農協を取り巻く環境も、米の需給調整対策・食の安全対策・農業の担い手育成対策、さらにはWTO農業交渉など、わが国農業の将来方向を決定づける大きな節目の年でもありました。
 また、保険業界におきましても、景気の低迷、超低金利政策の長期化、さらには株価の下落などが、保険会社の経営に大きな影響を及ぼしています。
 わがJA共済につきましても、事業環境の厳しさにおいては、民間保険会社と変わるところはありません。しかし、平成14年は、加入者の皆さまへの掛金の割引や、各種の特典のある「しあわせ夢くらぶ」の導入等により、生命共済・建物更生共済・自動車共済ともに堅実な新契約実績を挙げることができました。その結果、上半期の業績では、総資産の順調な増加とともに、ソルベンシー・マージン比率の着実な向上を確保いたしましたが、今後とも経営の健全性を確保すべく、鋭意努力する所存であります。
 環境の急速な好転が見込めない中で、さらに組合員・利用者の皆さまの「ひと、いえ、くるま」の保障を万全なものとし、安心安全をお届けするために、永続的な事業展開を行うに相応しい経営基盤・事業実施体制を構築しなければなりません。
 そこで、この1月には農協共済審議会を立ち上げ、系統内外の意見を十分に汲み上げたうえでJA共済の将来像を築くこととしております。
 相互扶助の精神を基本理念とする共済事業は、JA事業の一環として大きな役割を担っています。今後とも、堅実な事業運営に徹し、組合員・利用者のしあわせづくりのため、一層の努力を積み重ねる所存であります。
 皆様方にも、倍旧のご理解、ご協力を頂きますようお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。




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