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「土壌消毒」や「クリーンな堆肥づくり」をすすめ
キメ細かい普及活動を精力的に行いファン開拓を
日本石灰窒素工業会 会長 矢野 恒夫


矢野 恒夫氏

 皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は私どもの業界に対し、ご懇切なご指導とご交誼を頂戴致し、紙上をお借りしまして厚くお礼申し上げます。平成14年の日本経済は、小泉内閣が日本経済の回復を目指して金融機関における不良資産処理の推進や金融機関への公的資金の投入等により日本経済の回復を目指しておりますが、現在はその改革の途上にあり、未だ回復の見通しが得られておりません。最近報道されている減税を実行することなどにより、早急な景気回復を期待したいものです。
 さて、石灰窒素は殺虫、殺菌や除草という幅広く、かつ安全な農薬効果と土壌中で安定的なアンモニア態窒素に変化することによる緩効効果と、有機物の腐熟促進や土づくりの効果も得られ、特に土壌中の硝酸化成を抑制し、窒素の流亡を抑える効果は環境保全型農業には欠かせない肥料となっています。石灰窒素が「環境にやさしく、作物にもやさしい、その結果、人にやさしい」、「長所の多い農業資材」として、良質・安全な食料の安定的供給確保のお役に立つことを念頭に、当工業会も鋭意普及活動に力を注ぎたいと思います。
 本年の具体的な普及推進と致しましては、「緩効効果」、臭化メチル代替の「太陽熱利用による土壌消毒」および「クリーンな堆肥づくり」などを更に進めます。
 又、ホームページの有効利用、好評を得ている既刊の「石灰窒素Q&A」の希望者への配布等を通じての農業従事者への一層の普及拡大とPRを地道に進めて参りたいと思っております。肥料業界の需要は低迷しておりますが、農業生産に重要な基礎資材である有効な肥料を生産・供給し続けて行くことは、私どもメーカーの責務と考えております。関係各位のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
 今年も数多くの農業従事者のご支援を頂き、キメ細かい普及活動を精力的に行い、更に石灰窒素のファンを増やしたいと念じる次第です。関係各位におかれましては従来以上のご支援・ご鞭撻の程お願い申し上げます。皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げまして、新年のご挨拶と致します。




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