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損なわれた農薬へ信頼を一日も早く回復
安全情報提供や技術サービス提供を力強く
全国農薬協同組合 理事長 松木 三男


松木 三男氏

 新春を迎えお喜びを申し上げます。
昨年11月理事長の大役を引き受けることとなり、その責任の重さを感じながらの新年であります。
 さて、当組合はかねてより、全国農薬安全指導者協議会(安全協)が中心となり無登録農薬の販売、使用を撲滅すべく啓もう活動に努めて参りましたが、無登録農薬の農薬取締法違反事実が確認され、農薬に対する信頼が大きく損なわれたことは、真に残念であり極めて遺憾でありました。
 全農薬はこの事実を重く受け止め、深く反省し二度とかかる事態のなきよう対応すべきであると考え、先の理事会において副理事長を長とする「コンプライアンス委員会」を新たに設置することが承認されました。
 当委員会の役割は、まず無登録農薬の販売及び使用によって損なわれた農薬の信頼を一日も早く回復し、更に企業倫理を高め、食の安全に努めることであります。次に農薬取締法が一部改正され、3月に法及び省令が施行されると聞き及んでいますが、改正農薬取締法を遵守することはもちろんのこと、法改正に伴う特定農薬の指定並びに農薬使用基準の定め等、今後農業資材審議会での審議を経て示される、これらを正しく認識し遵守する機能を果たすことであります。
 従って、改正農薬取締法の周知徹底と円滑な運用および法改正に伴う情報提供は当委員会の大きな役割と考えています。
 私ども組合員は、農薬を中心とした農業資材の流通を生業としていますが、その流通は全国に組織され、生産農家の顔が見える近さに位置しております。
 地域に密着し、生産農家に密着した、農薬安全推進運動が安全協の使命であります。
 その2000名を超す農薬安全コンサルタントが日々業務の中で、農薬に関する安全情報の提供や技術サービス提供など、力強く実践いたしておりますが、この地道な活動の蓄積こそが、農薬に対する信頼回復並びに食に対する消費者の信頼回復につながるものと固く信じております。




農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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