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創立75周年、「新生ニチノー」の存在感アピール
営業力強化・収益力拡大へ9つのタスクフォース
日本農薬株式会社 社長 大内脩吉


大内脩吉氏

 皆さん、新年明けましてお目出とうございます。
 昨年は、農薬業界におきましても、色々な問題点がクローズアップされた年でした。
 安全問題として、輸入農産物の残留農薬、無登録農薬販売、農薬取締法改正、農薬登録面での環境基準の規制強化、又、流通面では、農薬需要の長期低迷、販売競争の激化、ホームセンターの台頭、メーカー再編などが挙げられます。
 本年度、当社は三菱化学・トモノアグリカ、日本農薬の三位一体となった強みを発揮して所期の目標を達成すると共に、品目ポートフォリオの拡充と研究開発力の強化を実現してニュー日農の存在感をアピールする必要があります。
 当社は、業界の中でいち早く構造改革に取り組んできました。目標は研究開発型農薬メーカーとして、パイプラインの中にある開発途上の化合物の1日も早い上市を目指し自社品を主力に経営を支えていく会社に仕上げる処にあります。
 本年度も引き続き利益管理システム、営業力強化・収益力拡大の為、9つのタスクフォースを掲げ構造改革の集大成を行なう方針です。
 今年、当社は、創立75周年を迎えます。当社にとって、大きな転機となる大切な年です。厳しい環境のなかで、チャンスをつかみ、大きな転機にしなければならない年です。エコパート、アチーブが上市でき、今年は新規イモチ剤ブイゲットの上市、米国では待望のデシカンの登録もできる見通しですし、新規の医薬の製造承認申請、ラノコナゾールの再審査、有機中間体の開拓拡大などが見込まれます。
 厳しい環境の中で、勝ち残っている企業は、常に環境変化に対応して変革を行なってきた会社だけであるということです。変革をしなかった企業、取り組みに立ち遅れた企業は脱落しています。
 新生ニチノーを、我々全員の力で、胸を張って自信を持って、構築していき記念すべき創立75周年を迎えたいものです。




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