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存在感あるグローバルな会社へ
社会の要請敏感につかみ素早く対応
住友化学工業株式会社 社長 米倉弘昌


米倉弘昌氏

 昨年の当社業績は、厳しい国内経済にもかかわらず、前年比増収、増益が見込まれるところまできた。本年も厳しい経営環境が予想されるが、技術開発やその成果に基づく新規起業、M&Aなどによりこれまで築いてきた基礎の上に、早期に成果を結実させ、中期経営計画の目標達成に向けて一段と頑張りたい。
 
 住友化学は、1913年の肥料製造所の開設以来、本年で創業90周年を迎える。これまで大まかに30年毎に「化学メーカーとしての基盤づくり」から「総合科学メーカーへの成長」、そして「全事業の積極的な国際化」へと時勢の変遷に応じて事業の再構築を果敢に行い成長を遂げてきた。これからの30年では「真に存在感のあるグローバル・ケミカルカンパニーへの発展」をめざしたい。
 
 本年10月1日には、三井住友化学がスタートする。これまで、十分な時間をかけ準備してきたのは、統合後、直ちに効果をあげることをめざしたからである。本年4月から当社は新会社の組織、システムを先行適用するが、これをスムーズに立ち上げ、10月以降、統合効果を速やかに実現したい。そして三井化学の人たちと共に、同じ目標に向かって強力なスクラムを組み、社会や顧客から素晴らしいと評価される三井住友化学を誕生させたい。
 
 グローバル・ケミカルカンパニーをめざして、本年は以下の3点を重点的に取り組んで欲しい。
 1.一人ひとりが世界レベルのベストプラクティスに基づき業務に取り組み、グローバルな会社にふさわしいプロフェッショナルになること。
 2.自由闊達に議論し、そして謙虚な気持ちで業務に取り組み、活気に満ちた明るい職場づくりに一層努めること。
 3.社会の要請やビジネスチャンスを敏感につかみ取り、素早く対応するエキサイティングな会社になること。




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