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米の購入先「スーパー」がトップに 主婦連調査


 主婦連合会(和田正江会長)が行った平成11年度の「米の消費動向調査」によると、日頃、米を買っている店の種類では「スーパー」が39.1%、「米屋」が35.1%との結果になっている。(調査結果は重複回答)。10年度の同様の調査では、「米屋」が35.2%、「スーパー」が27.2%と回答率では米屋が上回っていたが今回の調査では逆転した。

 この調査は、昨年11月〜12月にかけて、21都道府県の1000人を対象に実施したもの。回答者は、20歳未満から60歳以上までいたが、50歳代が29.2%、60歳以上が37.7%と50歳以上で6割を占めている。職業も専業主婦が59.0%だった。

 米の購入実態では、「価格」を重視するとの回答が昨年の30%から60%に跳ね上がりトップになった。ついで「銘柄・品種」(59.6%)、「味」(48.3%)、「産地」(42.5%)と続いている。前回は「味」が60.6%でトップを占め、ついで「銘柄・品種」が60.0%だったことから、主婦連では「今回、価格が重視されたのは低迷する経済事情も影響している」と分析している。ただし、「認証マーク」という項目に対する回答率は前回は10.6%だったが、今回は17.6%に増えるなど「表示を見て選べる知識が消費者の身についてきたこともうかがえる」など価格だけが基準ではない消費行動が生まれていることも指摘している。

 購入する米の価格帯でもっとも多かったのは、「5キロあたり2000〜2500円」で35.6%。次いで「2500〜3000円」21.6%、「1500〜2000円」17.9%であった。年代別の大きな違いは認められなかったという。

 購入先ではスーパーがトップになったが、「農家から直接」も33.7%と高い数字になっているほか、「家族・知り合い」と「生協等」がともに23.1%となっている。

 主婦連では「新食糧法下で米の流通が大きく変わってきているのが分かる」としている。しかし、この調査は重複回答で実施されたため、逆に消費者が複数の購入先を持つようになったという実態を反映しているとも考えられる。こうしたことから、今後、消費者の購入先については「売る側の売り方次第で動く可能性があるのではないか」とも指摘している。

 また、今回は、農家や知り合いから購入しているという回答も多かったが、購入ではなく贈答というケースも否定できないという。同調査は、昭和46年から実施され今回で29回になる。 

 

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