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きらりWoman

JAは原点に戻って事業を

JA全国女性組織協議会 新会長 峰島歌子さん
峰島歌子さん
 農村女性にとってJA女性部は、“外に出る”きっかけを与えてくれる組織だった。その活動を通して自分を育ててもらってきた、と峰島新会長自身も思っている。千葉県のJA長生町の女性部員になって37年で全国組織のトップに。
 ところが、JAグループにも社会の信頼を損なう不祥事。会長としての初仕事は、Aコープ商品の偽装問題でJA全農に原因究明と再発防止を求める要請となった。
 Aコープ商品は、安全、こだわり品だからと仲間だけでなく、生協や漁協の女性たちにも購入を呼びかけてきた。が、「女性組織の信頼も大きく損なわれた」。
 なかには「JAのための活動だと言って出かけていくが、そのJAはこんなことをやっているじゃないか、と家庭で言われて、つらい」という声も聞くという。
 「気を引き締めて原点に戻って取り組まなければ、JAも女性部もダメになってしまう」と強調する。
 組織の強化、改革は「楽しかったという感覚が生まれるようなプランを立てること」と「決して押しつけないこと、参加する女性たちが仲間をみつけて自主的に企画を立ててほしい」が方針。たとえば、高齢者であっても年齢にあった役割を女性部活動なら考えられるはずという。
 JA運営への参画も課題になる。自身の経験を振り返り、「土に向かって農産物をつくっているだけでは参画につながらない」と福祉や直売所活動、さらに学習の機会の大切さを強調、JA女性組織としてリーダー育成も課題にあげた。
 「JAに育てられた女性部であり、JAを良くする女性部でもある。組織改革に取り組んで時代にふさわしいJA女性組織の存在を世の中に知らせたい。JA女性組織こそが、社会を明るくすると信じている」。昭和14年生まれ。


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