4月1日に米国が公表した「2000年外国貿易障壁報告書」に対する反論を日本政府は12日(米国時間)にまとめ外交ルートを通じて渡した。
米国は報告書で食料品の高関税などを批判、コメついては輸出業者が日本の消費者と直接接触することが妨げられていることや生産オーバー分を飼料用に処理する緊急対策についても「世界のコメ市場を混乱させる」などと指摘している。
これに対し日本政府は、関税水準はUR合意を着実に実施している結果であることや米国でも繊維、野菜など一部に高関税品があると反論。コメについては、今以上にアクセスしたければ品種、品質、価格などで「日本市場に適するよう努力することが基本」と指摘。また、次期交渉は農業の多面的機能の重要性を考慮すべきだと主張した。
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