第22回JA全国大会議案に対するJA全青協の提言
1.青年部のJA経営への経営参画 JAの利用者であり、地域農業の担い手である青年部のJA経営への参画をすすめる必要がある。このためには、経営管理委員会を導入すべきである。その際に青年部・女性部・生産部会の代表を登用するなどの制度整備を図る必要がある。 1.JAの役員体制 地域住民から信頼される健全なJA経営を図るためには、経営責任を明確にし、透明性の高いJA運営を継続していくことが重要であり、現在の役員の使命として有能な後継者を育成していく必要がある。しかし、役員任期の長期化によって後継者の育成を妨げる場合が多いことから、世代の交代を図るため常勤役員の定年制・任期制(例えば70歳、4期を限度とする)の導入・地方議員と常勤役員との兼職の禁止を制度的に確立すべきである。 1.生産資材価格の引き下げ 生産資材価格の引き下げに向け、「広域集中方式による業務・物流システム」への転換と規模別・機能別の価格体系を明示、利用高ポイントによるメリット還元は確実に実現すべきである。 1.営農指導力・販売力の強化について JAの営農指導についての青年部が期待するのは、単なる技術指導ではなく、「収入の向上につながる販売」と結びついた販売・生産指導であり、JAとして専門的な指導を行ない得る人材を育成・登用すること。 1.担い手対策の強化 青年部をはじめとする中核的な担い手層を育成するため、JAにおいて大規模農家・農業法人の組織化および融資等の支援制度の充実を図ること。 1.食農教育の推進および消費者理解の促進強化 自給率向上に向けた日本農業の振興を図るためには、生産者の努力だけでは限界があり、消費者の農業に関する理解が欠かせない。特に、学童農園・市民農園による農業体験は農業の重要性や苦労を知るだけでなく、食料や環境について考えるきっかけとなり、いのちと心を育む貴重な機会となっていることから、全国のJAをあげて取り組むべきである。 1.農業融資の改善 農業経営の実態を見た担い手にとって利便性の高い融資や、機械・農地等のリース制度を確立すべきである。 1.ITの推進 世界的に改革が進みつつあるIT(情報技術)に関しては、他業態との厳しい競争に対応するため、JAグループ全体で早急に取り組み、全JAでのホームページ開設と総合ネットワーク化による組合間相互の情報の共有を図る等、組合員に対して迅速で的確な情報提供を可能とすること。 |
以上 |
農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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