第２２回農協人文化賞 受賞者　 信用事業部門

群馬県甘楽富岡農協会長理事 　
黒澤　映一 氏

【 略 歴 】

昭和11年生まれ。50年富岡市農協理事、56年同退任、60年同理事、62年同専務理事、63年同副組合長理事、甘楽富岡蚕糸農協常務理事、平成3年富岡市農協組合長理事、群馬県農協七連合会理事、6年甘楽農協代表理事組合長、11年群馬県信連副会長。　

【 推薦の言葉 】

多彩な事業展開で債務解消、販売伸ばす

　大赤字の養蚕農協と5JAが重い債務を抱えて平成6年に合併、その後、2年ほどで債務を解消した。

　また合併当時は約83億円だった販売高が11年度は91億円台に伸びた。農業人口減少の中で、JA甘楽富岡は野菜販売農家を増やし、扱い高を伸ばしたのだ。

　話題の多いJAで昨年夏には本紙のルポ記事にも登場。また今年二月の全国JA金融推進大会では農水大臣表彰に輝いた。経済事業活性化で信用事業の裾野を広げたことが評価された。

　黒澤組合長は仕掛人だ。東京都内の量販店に直売所を設けたり、畜産農家のためにJA焼肉店を聞いたり、秋には特養ホームもオープンする。多彩な事業展開だ。

　しかし真骨頂は有能なスタッフに存分に力を発揮させる優れた指導力である。今後が大いに期待されるJAリーダーの一人である。