目標必達にJA組織の底力示す −−JA共済優績組合表彰式 |
◆長期共済新契約で過去最高の実績
農水大臣と農水省経営局長の表彰がともに4組合、全共連会長表彰が601組合、みどり国民年金基金感謝状の贈呈が3組合となって、前年度より多い延べ612組合が栄誉に輝いた。表彰式は毎年行っており、今回は43回目となる。 表彰式では、全共連の新井昌一会長があいさつの中で、12年度の「目覚ましい成果」を報告。「目標必達に向けて結集された推進力は、JA組織の底力を示したもの」と述べ、出席者約1000人と系統役職員の活躍をたたえた。 そして「13年度は『地域における満足度・利用度No.1を目指す事業の確立』を掲げたJA共済3か年計画の初年度であり、本格的な大競争時代を勝ち抜き、21世紀のJA共済事業を展望するうえでも極めて重要な年度」とし、「価格対抗力の堅持」と「強靱な経営基盤の確立」に向けて「一層の努力をする」との決意を語った。 来賓祝辞ではJA全中の原田睦民会長が山積するJAグループの取り組み課題を挙げ、今国会に提出されている農協2法案や、農林年金と厚生年金の統合法案を会期中に成立させなければならない」などとし、出席者に協力を訴えた。 次いで受賞に移り、農水大臣表彰に輝いたJA京都にのくに(京都府)、JAうつのみや(栃木県)、JA都城(宮崎県)、JAふくおか八女(福岡県)の組合長らに遠藤武彦農水副大臣が表彰状を贈った。 農水省経営局長表彰はJAさいたま(埼玉県)、JA佐久浅間(長野県)、JA伊達みらい(福島県)、JA周南(山口県)が受賞した。
閉会あいさつでは中川泰弘全共連副会長が「事業拡大が農協改革につながる。『攻め』の事業が必要とされるが、JA共済は攻めの事業だ。攻めるには保有契約について純増が必要となる。今年度は純増を伸ばしたい」と強調した。 12年度実績では、長期共済の保有契約が前年度比で99.6%と減少しており、中川副会長は、この点を指摘し、保有純増を訴えた。 なお表彰式に先立ち、JA共済のイメージキャラクターをつとめる俳優緒方直人さんと仲間由起恵さんがあいさつした。 緒方さんはイメージキャラクターになってもう5年になるが「最近は親(俳優の緒方拳さん)もJA共済に入りました」などと語って、会場をわかせた。 ◆JA共済の信頼高まる−−保険業界激動の中で
昨年は生保5社が破たんした。ここ数年では7社の破たんとなる。損保を含めて外資や異業種の参入、そして新商品開発競争と業界の激動が続き、契約者の不安も大きい。 |
農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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