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特集:農薬座談会
    農産物への安心・安全に一層の努力

総合的に安定した農業生産に貢献
ミスターホームランに高い評価
渡辺 久 北興化学工業(株)仙台支店技術課課長

渡辺 久氏

 弊社仙台支店の14年度の状況は、水稲用除草新剤ミスターホームランフロアブルはノビエに対する長期残効と抵抗性雑草アゼナ、ホタルイなどへの高い効果や安全性の面から高い評価を頂き、大幅に伸長いたしました。しかし、その他の薬剤は病害虫の少発生や育苗箱剤の普及にともなう本田施用いもち剤の減少をはじめ、斑点米カメムシ防除剤の減少、航空防除面積の減少で近年まれに見る不振となりました。
 平成15年度は弊社の企業理念『社会への貢献』『環境との調和』『技術で評価される企業』を基本とした普及推進を図ります。また、社会の一員としてコンプライアンスの認識をもち普及活動にあたります。
 水稲分野は長期持続型育苗箱殺虫殺菌剤Dr.オリゼプリンス粒剤の使用時期が緑化期から田植え当日までと幅広く使え、高い評価を頂いております。
 新剤ではプロベナゾールと新規ネオニコチノイド系殺虫剤のスタークルとの混合剤、Dr.オリゼスタークル箱粒剤が加わり箱剤分野の充実を図っております。
 オリゼメート関連剤は水面施用のオリゼメート粒剤、投げ込み剤のオリゼメートパック、側条オリゼメート顆粒水和剤、航空防除用オリゼメート粒剤20など、あらゆるニーズに対応でき、減農薬志向へも貢献できる剤として推進活動強化を図ります。
 また新剤として、いもち病、紋枯れ病の本田散布剤にイモチエースリンバー粒剤が近々登場の見込みです。
害虫防除分野ではカメムシによる斑点米発生が例年問題視されている中、スミチオン剤、Mr.ジョーカー剤などに加え、新たにスタークル粉剤DL、粒剤が加わり良質米生産に、より貢献するものと考えております。
 特にスタークル粒剤によるカメムシ防除は農家の高齢化や市街地化などでも防除を容易にできる新しい防除法とし、高く期待をされております。
水稲除草剤は効果と安全性に定評を頂いているミスターホームラン剤を前年に引き続き、全農、経済連、JAと一丸となった推進を図ります。
 本年は『MY-100ありがとうキャンペーン』に傾注し、フロアブルと新規の1キロ粒剤、ジャンボ剤の3剤型を揃え農家のニーズにあった普及活動を図ります。
 園芸分野では殺虫剤として幅広い作物に使用頂き定評のあるオルトラン水和剤、BT剤で幅広い作物・野菜類に適用のあるゼンターリ顆粒水和剤、IGR剤のロムダン、ノーモルト乳剤、合ピレ剤アディオン剤、ロディーと新規のスタークル顆粒水溶剤、粒剤の幅広い適用作物と安全性でより充実した普及を図ります。顆粒水溶剤は野菜でのセルトレー苗への潅注処理や果樹分野のカメムシ類、コナカイガラムシ類などへの有効性にも高い期待がもたれております。
 また、殺菌剤では細菌性病害へのカスミンボルドー、ドイツボルドー、DMI剤では独自の製剤技術でドライフロアブル化したマネージDF、べと病や疫病にフェスティバルC水和剤、さらに新規フェスティバルM水和剤とねぎさび病などの防除に新剤のオンリーワンフロアブル剤が加わり、園芸殺菌剤も強化しております。土壌消毒剤はそのまま袋で散布のできるガスタード微粒剤の普及。園芸除草剤はクマートU粒剤、乳剤、ナブ乳剤に加えセレクト乳剤の普及。果種子園等に天然物のハービー液剤を。展着剤は天然物パーム油に由来で生分解性にすぐれ環境に配慮したハイテンパワーを新規に加え、総合的に安定した農業生産に貢献をいたします。 (2003.3.19)


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