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佐竹利子代表に京都大学農学博士号 高機能性米の研究が高く評価
《サタケ》

(株)サタケ 佐竹利子代表
(株)サタケ 佐竹利子代表
 株式会社サタケの佐竹利子代表は、1月24日、京都大学において農学博士号を取得した。博士論文のテーマは「γーアミノ酪酸生成による高機能性米の調製加工に関する研究」。この研究は、近年、健康志向が強まり各種機能性成分を有する健康食品が開発される中で、機能性成分γーアミノ酪酸(通称ギャバ)に焦点を当て、その効率的な生成法の開発に取り組んだものだ。
 ギャバには、血圧降下、中性脂肪増加抑制、ストレス軽減などの効果があり、発芽玄米に多く含まれていることがわかっているが、この研究は胚芽米や精白米のかたちで、しかもギャバなどの機能成分が発芽玄米と同程度に生成できる新製法について一連の成果を取りまとめたもの。
 研究の過程で得た技術の一部は、玄米・胚芽米・分つき米を短時間で活性化させてギャバを増やして炊飯する活性米コース付き炊飯器「マジックIH炊飯ジャー」として、すでに商品化されている。
 今回の論文発表は、こうした新技術を広く社会に開示して産業界の技術向上に寄与するとともに、主婦の立場からも家庭生活の向上に貢献できるものとサタケでは考えている。
 なお、佐竹利子代表は、平成13年4月に「米麦の調製加工機械分野の発展に大きく貢献するとともに、地域社会の振興に寄与し、教育研究活動の支援、国際交流の発展に尽力した」として広島大学から名誉博士号を授与されている。
 また、同社の二代目経営者、佐竹利彦氏は東京大学から農学博士号を取得、三代目佐竹覚氏も東京大学より工学博士号を取得している。これで、二代、三代、四代(佐竹利子代表)の歴代経営者が博士号を取得したことになる。社内では10名の社員が博士号を取得しており、顧客第一主義の立場で日夜研究に勤しんでいるという。ハイレベルの研究・開発で知られるサタケの基礎を担う、企業トップと研究者、技術者達だ。
(2005.1.31)


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