今年、サタケの農家用機械である循環型乾燥機は誕生40年目を、揺動式籾摺機は誕生30年目を迎えた。サタケは農家用機械として1966(昭和41)年、生籾を高速で乾燥する循環型乾燥機(テンパリング乾燥機)を、1974(昭和49)年には籾摺機の革命児とも言える揺動式籾摺機(ライスマスター籾摺機)を日本で初めて開発した。以来、乾燥調製機械のロングセラーとして、多くの農家に愛用されてきた。
テンパリング乾燥機は、共同乾燥調製施設で既に基本的な生籾乾燥技術を確立していたサタケが、その技術を応用して、乾燥部とテンパリング(調質タンク)を一体化し、農家用の循環型乾燥機として開発に成功したもの。これが業界初の「テンパリング乾燥機」の誕生であり、現在普及している乾燥機のほとんどを占める循環型乾燥機の基礎となっている。
ライスマスター籾摺機は、共同乾燥調製施設で実績のあった籾摺機、風選機、揺動式選別機を農家用にコンパクトに一体化してまとめ、誰でも間違いなく運転できる特長を持つ揺動式籾摺機として開発されたもの。それまで籾摺機の籾玄米選別部分には、万石式(傾斜金網の重力流下選別)の選別機が使用されていた。万石式の籾玄米選別は、運転操作の技能大会が開催されるほどの熟練を要したのに比べ、ライスマスターの籾摺機の揺動選別方式は、選別板上の籾と玄米の選別状態を直接目で確認できるなど、操作性・利便性に優れている。この特長から発売後急速に普及し、現在も籾摺機の中心機種になっている。
サタケでは、これまで愛用してくれた顧客に深謝すると共に、「技術のサタケ」としてこれからも農家・ユーザーに「安心と信頼」を提供していく方針だ。なお同社では、40&30年記念のキャラクター(マーク)を制作したが、これから様々な場面に登場させる考えている。
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キャラクターマーク |
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