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アグリビジネス業界ニュース |
安全・安心と高品質な商品を提供 ライスカンパニーが精米工場を新設 《(株)東洋精米機製作所》 |
米穀企業にとって厳しい状況が続く中、ライスカンパニー株式会社(大阪府和泉市、上田裕雄社長)では、このほど最新機器を備えた精米工場を新設した。同社は、昭和63年に米穀小売業者として創業。当時、セラミック精米機など最先端の精米設備を導入し、量販店を中心に急速に販路を広げてきた。 しかし、その精米工場が老朽化したことと、さらなる事業拡大のため、新たに大阪府和泉市に土地と建物を取得、精米工場を新設するとともに本社も移転し、新たなスタートを切った。 この度、新設された精米工場は、徹底した衛生管理と高品質商品を追求する、という同社の強い理念を反映した設計に基づき、(株)東洋精米機製作所が施行したもので、配送、品質管理、さらには併設された低温倉庫(4万俵収容)による保管に至るまで、全ての業務を一つの敷地内に機能的に集約することで、鮮度管理された高品質米の確保と徹底した合理化が図られている。 同社の新精米工場では、従来のように玄米タンクで原料を保管せず、精米工場に併設された低温倉庫で原料玄米を精米直前まで保管することにより、原料玄米の鮮度を保っている。 また、精米工場では、精米する分だけの玄米を低温倉庫から取り出し、張り込み後、直ちに全量精米・全量包装し出荷する。これにより玄米タンクでの保管による原料玄米の品質劣化を防ぐとともに、異種米が混入する機会を最小限にしている。 さらに、残留米ゼロの搬送機(エレコン)、精米機、石抜機をはじめとするトーヨー製の精米機器の導入により、コンタミレスが確実なものとなっており、トレーサビリティーも可能にしている。 衛生管理では、張込室、精米精選室、計量包装室、糠室をゾーニングすることで高い衛生レベルを確保している。特に張込室では、精米工場内を食品工場並みに変革させる切り札として評価の高い、トーヨーの「新型粗選機FX−23D」により張込時に夾雑物や微細なホコリなどを完全に遮断することで、工場内に汚染物が侵入することを防止し、以降の工程において高い衛生レベルを確保した。 このように、同社の新精米工場は、顧客に安全・安心と高品質米の提供を行うためのさまざまな工夫が施されており、同社の理念を実現するためにトーヨー製の精米機器の性能をうまく活かし、品質面だけでなく安全面、衛生面においても高レベルを実現している精米工場であるといえる。 導入された機器は、全て(株)東洋精米機製作所製で、コンタミ対応機2機(DCM−75<75馬力>×1基、DCM−25<25馬力>×1基)を中心とした2ラインで、月産1500トンの生産能力がある。 ライスカンパニーの上田社長は「今回の工場移転の最大ポイントは、安全で安心、しかも高品質な商品をユーザーに提供するために行った。幸いにも東洋精米機製作所の協力でそれを実現できた。これからは業務用を中心にさらに販路を広げていきたい」と語った。 ◎ライスカンパニー(株)本社所在地:和泉市テクノステージ3−10−25 TEL 0725-53-0066
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(2005.3.17) |
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